<軽度高気圧酸素療法>

(要約)

日常生活の1気圧、20.9%の酸素濃度ではなく、1.25気圧から1.3気圧、酸素濃度は35%から40%酸素という環境の中では血液中の溶存酸素が上がり、身体の隅々まで酸素が行き渡ります。

結果、疲労回復や集中力の増加、美肌以外に脳梗塞、心筋梗塞、がん、歯周病、認知症、不妊症、骨折などの症状を改善します。

(詳細)

私たちは普段、1気圧、20.9%の酸素濃度(平地の場合)という環境の中で生活をしています。気圧を上げれば空気が凝縮されて酸素濃度も上がるため、気圧を高めた酸素ルームやカプセルに入ることで、通常よりも多くの酸素を取り込むことが可能となります。血液中の酸素濃度(溶存酸素)が上がり、身体の隅々まで酸素が行き渡れば、疲労回復や気力・集中力の増加、ダイエット、睡眠の向上、美肌などさまざまな効果が期待できます。

最近では脳梗塞、心筋梗塞、がん、糖尿病、歯周病、認知症、うつ病、不妊症、アスリートのケガなどの症状を改善することがわかっています。ただし、気圧を上げて酸素濃度を高めれば、そのぶん効果も上がるというわけではありません。酸素濃度が高すぎると酸素中毒を生じ、過剰な酸素の一部が活性酸素となって私たちの体を攻撃します。

京都大学の石原昭彦教授の研究により、酸素ルームや酸素カプセルで使用する場合、気圧は1.25気圧から1.3気圧、酸素濃度は35%から40%酸素が適切だということがわかりました。これを「軽度高気圧酸素」といい安全で最も効果的な気圧と酸素濃度とされています。

また、生理学的にみると1時間程度滞在すれば、それ以上滞在しても体の中の酸素は増えません。酸素濃度が一定以上に高くならなければ、酸素中毒とか活性酸素が過剰に発生する副作用が生じることはありません。

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