MCI血液検査

(概略)軽度認知障害(MCI)を早期に発見する血液検査。

筑波大学のベンチャー企業の取り組みです。認知症の予備軍と言われるMCIの段階で適切な治療を受ければ認知症の発症を防いだり、発症を遅らせたりできることがわかっています。早期発見、早期治療につながります。

(1)認知症の現状

厚生労働省研究班の調査によると2012年時点の推計では、65歳以上の高齢者のうち認知症の人は15%で462万人といわれ、さらに認知症予備軍と言われる軽度認知障害(MCI)の人が13%で400万人いるといわれています。
この状況から、認知症の早期発見、早期治療が差し迫った問題となっており、特に認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)期での発見が重要な課題です。

(2)MCIとは何ですか?

MCIは認知症ではありませんが、完全に健康な状態でもありません。
認知症になる前の段階で、日常生活は問題なく送れていますが、何もしなければ数年間で半数の人は認知症になる可能性があります。
最近の研究では、MCIの段階で適切な治療を受ければ、認知症の発症を防いだり、発症を遅らせたりできることがわかっています。

(3)MCI血液検査って何?

認知症のなかで最も多いアルツハイマー病は、アミロイドベータペプチドが脳に蓄積し、神経細胞に障害を与えることが原因です。
そこで、アミロイドベータペプチドに関連する血液中の特定の蛋白質を調べます。
これがMCI血液検査です。
7割以上の高い感度があります。
ただし、保険はききませんので実費になります。
当院では早期発見のためのスクリーニングテストと組み合わせて実施します。

料金

22,000円(税別)

(4)治療

(a)リハビリ(コンピュータ―による認知機能トレーニング、当院リハビリデイサービスでの各種取組)
(b)食事療法
(c)サプリメント