発熱外来(マイコプラズマPCR 新型コロナウイルスPCR、抗原検査 インフルエンザ抗原検査)
当院では感染症に対して空間的分離を実施しています。
一般の患者さんは、従来通り一般外来からお入りいただきます。
発熱等、風邪症状のある方は、発熱外来と表示してある専用入口からお入りください。
専用入口からお入りいただくと正面に受付事務の入り口がありますので、事務職員が対応させていただきます。
各種感染症検査は、すべて院内の陰圧室で実施いたします。
当院の陰圧室は米国CDC(アメリカ疾病予防管理センター: 世界で最も権威ある健康管理センター)の基準に適合しております。
従って、陰圧室内での検査において、ウイルスが外部に漏れることはなく、排出されたウイルスはすべて陰圧装置で回収されます。
(診察受付手順)
(1)電話(0584-71-0163) にて診察の受付をお願いいたします。すべて予約制です。待ち時間が長くなる時は自宅で待期をお願いします。時間になりましたら、当院からお電話いたします。
(2)順番がきましたら、空間的分離された診察室あるいは直接、陰圧室へお入りいただきます。高熱や咳の激しい方は直接陰圧室へお入りいただきます。
(3)感染症検査後は、その場で結果を御説明あるいは自家用車内に待期された方へ携帯電話を通じて御説明させていただきます。
(4)会計は事務職員が直接、お車まで精算にお伺いいたします。
<マイコプラズマ感染症>
2024年11月現在、全国的にマイコプラズマ感染症が流行しています。当院では一般的に使用されている抗原検査ではなくPCR検査を使用しています。
臨床症状 (国立感染症ホームページより)
潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
検査方法及び投薬に関して:
当院ではPCR検査にて実施。検出時間20~40分。遺伝子の結果、使用薬剤を選択します。
一般的な抗原検査では検出率が悪く、薬剤耐性が判定できません。最近、マイコプラズマには平均約30~50%の薬剤耐性が認められています。適切な抗生剤の選択が必要とされます。当院のPCR検査では一般的抗原検査と比較して1024倍の検出感度がありかつ、薬剤耐性が判別できます。耐性マイコプラズマに対しては適切な抗生剤を投薬させていただきます。